○ 校了になった印刷用画像データを置いておくのとはどう違うのですか?

● 印刷業界では今日まで印刷原板フィルムの製造工程において、校正刷りという印刷見本による校了紙(責了紙)の作成という現物主義が採られていました。レ タッチと呼ばれる画像の色調修正は、写真製版の熟練作業者が相対補正手法(最初の校正刷りの色調を正しい基準と仮定して、原板フィルム上の網点の面積を増 減し、その校正刷り単位で見かけのOKを取っていく手法)が一般的に広く行われていました。このため、個々の画像が持つ色調情報の絶対値は、実はまちまち です。今日、DTP手法が主流となっても、一部を除いた印刷業界は基本的にはアナログ製版時代と大差ない工程を踏襲していますので、個々の画像データはそ れぞれの条件下では校了でも、違う条件下では校了になりません。寄せ集めデータで再構成された紙面は、そのままでは個々のすべての条件を再現する事ができ ないからです。結局、再度の色調整合作業が必要となり、永遠に再レタッチという無駄な時間とコストが発生し続けることになります。弊社では、これらの通常 で言う見かけの校了(相対校了)と区別するため、「P-DBS.c」のそれを絶対校了と呼称して区別しています。


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